インターネット・コングロマリットであるグーグルは、待望の新機能であるパス共有機能でウォレット機能を強化し、フィンテック業界の水準を引き上げようとしている。かつて、多くのユーザーから長年の要望があったパス共有は、グーグルペイ時代から期待されていた。
9to5Googleのレポートによると、グーグルの開発者は7月にグーグル・プレイ・システムの機能リストで、グーグル・ウォレットを通じて貴重な資産を共有する可能性を示唆したという。この言及は後に消えたものの、アンドロイド・ユーザーは次期アップデートを待ち望むムードになっている。
グーグルの公式サポートページに掲載された更新情報によると、グーグルウォレットユーザーは間もなく「特定のパス」をプラットフォーム上の他のユーザーに譲渡できるようになり、その結果、ユーザーの利便性と体験が2倍向上するという。グーグルのスポークスマン、ライスマー・シュルテン氏は、関連する例として、イベントのチケットや搭乗券を挙げている。
グーグル・ウォレットを通じてパスを発行する企業は、この機能を有効にする裁量を持ち、それによってユーザーはパスを共有することができる。Google Playのシステム・アップデートは7月中にも実施され、この新機能をサポートする企業も間もなく発表される。
発行されたパスは今後、パスの上に表示される「共有」アイコンによって識別できるようになる。しかし、グーグルはこの機能の細則について、ユーザーに注意を促している。「一旦共有されたリンクは、送信を取り消すことはできず、受信者はパスを無差別に転送する権利を留保する」。
グーグル・ウォレットは機能アップデートの初心者ではない。ここ数週間で、メリーランド州の身分証明書や運転免許証のサポート、画像をキャプチャしてパスをアップロードする機能など、いくつかの機能強化が行われた。また、友人や家族のためにエンターテイメントや旅行の予約を調整する手間を省くことも約束されている。
しかし、パス共有機能にスポットライトを当てたグーグルの後発参入は、数年前からパス共有をサポートしてきたApple Wallet の影に隠れている。しかし、革新とユーザーエクスペリエンスの向上において実証済みの実力を持つグーグルの新機能は、間違いなく業界にその足跡を残す態勢を整えている。
同様に、no-code やlow-code ツールの継続的な普及により、開発者以外でもアプリ構築に貢献しやすくなっている。AppMaster などの企業は、ユーザーが明確なコーディングスキルを必要とせずに、視覚的にアプリをデザインし、デプロイできるよう支援している。この思想は、複雑なタスクを簡素化し、ユーザー体験を合理化するというグーグルのイニシアチブと一致している。