内部リクエストカタログ仕様:カテゴリ、フォーム、ルーティング
混乱や抜け漏れを減らす、明確なカテゴリ、受付フォーム、ルーティングルール、ステータス更新を備えた内部リクエストカタログ仕様の作り方を解説します。

なぜアドホックな依頼が混乱を生むのか
アドホックな依頼は一見無害に見えます:「ちょっとフィールド追加してくれる?」というDM、5人がCCの入ったメール、廊下での質問、あるいはグループチャットのコメントなど。どれも「フォームに入力するより早い」と感じるため、習慣になりがちです。
問題は依頼の後に現れます。メッセージを見た人がオフラインになったり、チームを変わったり、単に忘れてしまうと仕事が失われます。優先度は交渉ごとになり、何が進行中かを共有できません。同じことを別の人が別の場所で依頼するので、作業が重複するか同じ質問に何度も答えることになります。そして応答が遅いとき、チームが気にしていないわけではなく、必要な情報が欠けていて長い往復が発生していることが多いのです。
誰もが痛みを感じますが、その出方は人それぞれです。依頼者は誰かが見たか、いつ終わるか、「完了」が何を意味するかが分かりません。承認者は文脈や期限、影響を欠いた不明瞭な決定に巻き込まれます。実務者や作る人は割込みに振り回され、声が大きいものに対応することになります。マネージャーは実際の作業負荷や傾向、時間の使われ方を把握できません。
「トラッカブルな仕事」はその混乱の反対です。すべての依頼が1か所(例えば内部リクエストカタログ)に存在し、明確な担当者、現在のステータス、意思決定や更新の履歴が見える状態を指します。依頼を比較でき、並べ替えや優先順位付けができ、何が変わったかの記録付きでクローズできます。作業がトラッカブルになると、依頼が滞ることが減り、誰かが回答を追いかける必要も少なくなります。
目標、対象範囲、成功指標
初版の内部リクエストカタログは一つのことをうまくやるべきです:「ちょっとお願い」から、担当者・明確な次のステップ・見えるステータスを持つ仕事に変えること。ロールアウトを説明しやすく、測定しやすいように目標はシンプルにしてください。
まずは初日に含めるチームを名前で決めます。限定したローンチグループは混乱を減らし、早く粗い部分を直せます。例えば、IT(アクセス、端末、アカウント)、オペレーション(施設、ベンダー、プロセス修正)、ファイナンス(購入依頼、請求書)、People Ops(オンボーディング、ポリシー質問)、カスタマーサポート運用(ツール、マクロ、レポート)を含めることが考えられます。
範囲を明確にしてください。カタログは明確な成果がある小〜中規模の依頼に最も適しています。大きな取り組みは別扱いにし、カタログがプロジェクトトラッカーにならないようにします。
適した例:「新しい Slack チャンネルを作る」「ノートパソコンをセットアップする」「フォームにフィールドを追加する」「アクセスをリセットする」「ソフトウェアライセンスを注文する」。適さない例:数週間かかる取り組み、クロスチームプロジェクト、ロードマップ作業、または「完了」が定義できる前に調査が必要なもの。
毎週確認できる成功指標を選びましょう。良い出発点は、初回応答までの中央値、1営業日以内に担当者が割り当てられる割合、再オープン率(作業が戻ってくる頻度)、約束した期間内に完了した割合、依頼者満足度(シンプルな1–5評価)などです。
サービス時間と「緊急」の定義に合意してください。一文で書くとわかりやすいです:「緊急とは業務が停止し回避策がない状態を指す」など。緊急対応を許可するなら誰が緊急にできるか、サービス時間中の期待応答を明記します。
誰でも認識できる依頼カテゴリ
人が数秒でカテゴリを選べないとカタログは機能しません。初版は小さく保ちましょう。6〜12カテゴリが通常十分です。これより多いとラベルが専門的すぎるか、全く異なるワークフローを混ぜている可能性が高いです。
内部チーム用語ではなく、依頼者の言葉を使ってください。「New laptop(新しいノート)」は「Endpoint procurement(端末調達)」より良いです。「Access to Salesforce」は「CRM の権限付与」より分かりやすいです。利用者が頭の中で翻訳しなければならないと、間違った選択をするか、カタログを迂回してしまいます。
各カテゴリには簡単な定義を書きます:1~2文といくつかの代表例。このドキュメントは専門家向けではなく、忙しい人向けのガードレールです。例:「アカウントアクセス」は新規アクセス、役割変更、削除を含む。「ハードウェア」は新しいノート、交換、周辺機器を含む、など。
以下は依頼者に分かりやすい書き方での5つの例カテゴリです:
- アクセスと権限(アプリ、共有ドライブ、グループ)
- ハードウェア(新しいノート、交換、周辺機器)
- ソフトウェアとライセンス(新しいツール、シート変更、更新)
- レポーティングとデータ(新しいレポート、ダッシュボード変更、データ修正)
- People Ops の依頼(オンボーディング、オフボーディング、ポリシーの質問)
常に「どれかわからない」カテゴリを含めてください。その挙動を予測可能にします:トリアージキュー(多くはITヘルプデスクやオペスコーディネーター)にルーティングし短いSLAを設け、不確実性が沈黙にならないようにします。
カテゴリを分けるのは、その分割が作業の進め方を変えるときだけにします。よくあるトリガーは承認者が異なる、フォームに必要な情報が異なる、または応答時間が大きく違う場合です。同じチームが同じ手順で処理するなら、しばらくはまとめておき、実際の依頼量や誤ルーティングに基づいて後から細分化してください。
適切な詳細を拾う受付フォーム項目
良い受付フォームは双方の時間を節約します。目的はすべてを集めることではなく、いつもの往復を止める少数の情報を集めることです。内部リクエストカタログを運用するなら、完璧より一貫性が重要です。
すべての依頼で共通するコア項目を最初に用意してください。これにより報告やトリアージが楽になり、依頼者がパターンを覚えやすくなります:
- 依頼者の氏名と連絡先(可能なら自動入力)
- 依頼元チームと影響を受けるチーム(異なる場合)
- 希望納期(「日付は柔軟」オプション付き)
- 業務影響(小、中、大)と誰がブロックされているか
- 短いプレーンランゲージでの依頼内容説明
次に、後で必ず聞くことになるカテゴリ固有の項目を追加します。アクセス依頼ならシステム名、役割や権限レベル、承認するマネージャーが必要でしょう。データ依頼ならレポート名、期間、出力先などが必要です。
条件付き質問を使ってフォームを短く保ってください。誰かがシステムを選んだ後にのみ「必要な役割」を表示する。環境が「本番」のときだけ「本番アクセス」の警告を出す。AppMaster のようなノーコードツールはこの論理をきれいに扱えるので、利用者は自分に関係する項目だけ見ます。
必須と任意を明確にしてください。必須情報が抜けているときは、ただ依頼を差し戻さないで、ルールを一つ設けます:依頼を「依頼者待ち」ステータスに移し、正確に何が必要かを一つだけ集中して質問する、という方法です。
ファイルアップロードは便利ですがリスクも生みます。事前にシンプルなルールを設定してください:許可するファイル形式(例:PDF、PNG、CSV)、サイズ制限、マスクすべき情報(個人情報、パスワード、APIキー)。スクリーンショットに機微な情報が含まれるなら、作業前にマスクしたバージョンを求めます。
ボトルネックを生まない承認ルール
承認はビジネスを守るためのもので、作業を遅らせるものではありません。コツは予測可能性です。事前に誰が提出できるか、誰が承認するか、次に何が起きるかを周知しておきます。
各カテゴリごとに誰が提出できるか定義してください。あるカテゴリは「誰でも提出可」(壊れたツールの修正など)でいいし、別のカテゴリは特定の役割限定(新規ベンダー作成など)やマネージャー限定(採用や人員変更)にすべきです。これを決めておかないとノイズが増え、マネージャーが事実上フィルター役になってしまいます。
カテゴリごとのシンプルな承認マップ
各カテゴリに対して最小限の承認者を挙げ、一貫性を保ちます。多くのチームは標準的なチェックを少数使います:依頼者のマネージャー(優先度と人員)、予算オーナー(支出と更新)、セキュリティ(新しいツール、統合、アクセス変更)、データオーナー(新レポート、データ共有、機微なフィールド)、そして必要時のみ法務やコンプライアンス。
低リスク・低コストの作業には自動承認の閾値を設定します。例:「月額100ドル未満で顧客データに触れないソフトは自動承認」。一方で、本番システムやPIIに関わるものは常にセキュリティとデータオーナーへ回します。
例外、エスカレーション、そして不在時のルール
例外がどう扱われるかを書いておくとコメントで議論になるのを防げます。依頼者が「緊急」と言うなら理由(顧客影響、障害、締切)を必須にしてオンコール承認者や指定のエスカレーション経路にルーティングします。
承認者が不在になる場合を想定しておきます。一つのアプローチに固執してください:委任者を決める、タイムアウト(例:24時間で自動ルート)、代替承認者(マネージャーの上長)など。AppMaster のようなプラットフォームで作れば、これらを明確なビジネスルールとして実装でき、プロセスを誰かの記憶に頼らずに運用できます。
作業を動かし続けるルーティングとトリアージルール
ルーティングは内部リクエストカタログを単なる一覧からシステムにする部分です。目標はシンプル:適切な人が迅速に依頼を見て、次に何をすべきかが明確になっていること。
カテゴリごとに一つの割り当て方法を選びます。あるカテゴリはチームキュー(誰でもピックできる)が最適だったり、ラウンドロビンで負荷分散したり、特定のオーナーに常に割り当てるべきもの(給与変更やセキュリティアクセスなど)もあります。
トリアージは曖昧な入力に安全な経路を用意する必要があります。「どれかわからない」カテゴリを維持し、コーディネーターが短い時間枠でレビューして再分類するルールを作ります。誤ってファイルされた依頼も同様に扱い、担当者が正しいカテゴリへ移動して短い注記で何を変更したかを残します。
優先度はわかりやすい言葉で定義し、結果が予測できるようにします。実用的なモデルは影響範囲(何人が影響を受けるか)、時間的緊急性(締切)、可視性(顧客向けか内部か)を使います。「緊急」を自由記述にしてルールがない状態は避けてください。
現実に合ったターゲットを設定します。少数で十分です:初回応答時間(例:アクセス依頼は同日)、カテゴリごとの想定完了ウィンドウ(例:2–3営業日)、エスカレーショントリガー(例:48時間更新なし)、引き継ぎ時の所有権(誰が依頼者を更新するか)、そして「完了」の定義(何が提供されるべきか)。
重複、依存関係、ブロックされた作業のルールも追加します。既存の依頼と一致する場合は統合して依頼者に通知します。別チームに依存しているなら「Blocked(ブロック)」にして依存先を名記し、再チェックのリマインダーを設定します。AppMaster のようなツールは視覚的ロジックでこれらのルーティングルールとステータスをモデル化でき、カテゴリが増えてもルールを一貫して保てます。
ステータスの透明性:依頼者がいつ何を見られるか
人々が何が起きているか見られないと、チャットで再確認したりチームにDMしたり、重複依頼を作ったりします。サービスリクエストのステータス透明性があれば、内部リクエストカタログはブラックボックスではなく共有された真実の源になります。
まずは実際の作業の動きに合った少数のステータスから始めてください。選択肢が少ないほど議論が減り、更新が一貫します。
正直でいられるステータスセット
ワークフローを単純に保ち、各ステータスに入る・出る条件を定義します:
- 新規: 依頼が提出され、まだレビューされていない状態。トリアージ担当が内容とカテゴリを確認したら抜けます。
- トリアージ: 範囲、優先度、担当が確定し、チームが一つの焦点を絞った質問をすることがある状態。担当が割り当てられ次のアクションが明確になれば抜けます。
- 依頼者待ち: 欠けている詳細、資産、または意思決定がありチームが先に進めない状態。依頼者が求められた情報を提供するか、反応がないためクローズされると抜けます。
- 進行中: 作業が開始されアクティブに進んでいる状態。成果物がレビューやリリースの準備ができたら抜けます。
- 完了: 納品が確認された、または明確な理由で終了した状態(例:範囲外)
ステータスを定義したら、依頼者が常に見られる項目を決めます。実用的な最小限は:現在のステータス、担当者、次のアクション、最終更新時間、主要なタイムスタンプ(提出、開始、完了)です。「次のアクション」は長いコメントより重要なことが多く、次に何が起きるか、誰が誰を待っているかを示します。
過大な約束をしない通知と ETA
通知は追いかけを減らすために使い、スパムにしないでください。シンプルなセットが機能します:提出時の確認(次の期待されるステップを含む)、ステータス変更の通知(理由を一文で)、誰かがコメントや質問をしたときの通知、Done時の完了メッセージ(何が納品されたかと検証方法を含む)。
時間については、本当に約束できる場合以外は正確な日付を避け、目標ウィンドウを示してください。例:「初回応答は1営業日以内」「トリアージ後の通常納期は3〜5営業日」など。
例:オンボーディングのアクセス依頼が「依頼者待ち」になるのはマネージャーが必要なツールを一覧にしていなかったときです。依頼者は「次のアクション:ツール一覧を提供」かつ、応答後に始まる目標ウィンドウを見ます。これにより沈黙による遅延を防ぎ、期待値が公正になります。
AppMaster のようなツールでカタログを作れば、これらのフィールドを簡単な依頼者ポータルに表示し、ステータス変更から通知をトリガーできるため、手作業の更新なしに一貫して情報が流れます。
ステップバイステップ:仕様を書いて初版をローンチする
カタログを意見ではなく実際の作業に根差して作ってください。過去30〜90日のチャット、メール、チケット、議事録から依頼を引き出します。繰り返しを探して、同じ依頼が違う言葉で出てきていないかを見ます。
その繰り返しをプレーンな定義の小さなカテゴリ群に変えます。名前は人間が理解しやすいものに保ってください(例:「Access request」ではなく「アクセス依頼」)。公開前に、頻繁に依頼する5〜10人にカテゴリ一覧を読み上げて一つだけ質問します:「最後の依頼はどこに分類しますか?」混乱するラベルは修正します。
すべての依頼に使える短い基本フォームを作り、最も多い項目に対して2〜3のカテゴリ固有フォームを追加するだけにします。堅実な初版の流れは次の通りです:
- 証拠収集:よくある依頼をグループ化し、通常不足していた詳細を記録する。
- 6〜10のカテゴリを草案し、一文定義といくつかの例を付ける。
- ベースの受付フォームを作る(依頼者、希望日、業務影響、添付)と、いくつかのアドオン(オンボーディングなら開始日、役割、必要なシステム)を作る。
- ルーティング、承認、ステータスルールを一枚のページにまとめ、誰でも理解できるようにする。
- まず1チームでパイロットし、毎週結果を確認してから拡大する。
一枚ルールで重視するのは「次に誰がこれを所有するか」と「完了は何を意味するか」です。すべてで同じステータスセット(新規、トリアージ、進行中、依頼者待ち、完了)を使い、各トリガーを定義します。
AppMaster のようなツールでワークフローを構築するなら、初回リリースはわざと地味に保ちます:一つのきれいなフォーム、明確なステータス、自動ルーティング。パイロットで何が本当に足りないかが分かってから複雑さを追加してください。
例:往復なしのオンボーディング依頼
営業マネージャーの Priya は Jordan を採用します。月曜朝に彼女が必要なのは CRM へのアクセスとノートパソコンの2点です。三人に別々にメッセージを送る代わりに、内部リクエストカタログで2つの依頼を作ります。
まず カテゴリ:「新入社員アクセス」 を選びます。受付フォームは短いが具体的です:新入社員の名前、開始日、チーム、マネージャー(Priya のプロファイルから自動入力)、必要なシステム(CRM、メール、チャット)、リモートかどうか、そして「業務上の理由」を一行で書く欄(例付き)があります。
次に カテゴリ:「ハードウェアと備品」 で別の依頼を作ります。フォームはノートパソコンのモデル希望(または「標準」)、配送先、コストセンター、モニターやヘッドセットの要否を尋ねます。
承認は裏で静かに進みます。アクセス依頼はマネージャーの確認だけでよければ、Priya が担当マネージャーとして記録されているので自動承認されます。ノートパソコンは見積もりコストをチェックします。チームの上限を超えると予算オーナーの承認が自動で追加され、超えなければそのままIT調達へ行きます。
Priya は誰かにいちいち催促することなく両方の依頼を追跡できます:
- Submitted(提出済み):依頼が作成され担当者が割り当てられる
- Triage(トリアージ):カテゴリと詳細が確認される
- Waiting on requester(依頼者待ち):一つだけ質問が付く(例:「配送先の住所がありません」)
- In progress(進行中):作業開始、次のマイルストーンが表示される
- Done(完了):アクセス付与や資産納品が行われる
もし Priya が誤ってノートパソコンを「新入社員アクセス」に登録してしまっても、トリアージでカテゴリを修正し調達へ再ルーティングできます。依頼は同じID、コメント、添付を保持するので何も失われません。
このカタログをシンプルな社内ポータル(例えば AppMaster)で作れば、同じ仕様でクリーンなフォーム、ルーティングルール、ステータスページを実装し、フォローアップを減らせます。
よくあるミスとその回避法
内部リクエストカタログは信頼されて初めて機能します。多くの失敗は「ツール」問題ではなく、プロセス設計の選択に原因があります。手軽にメッセージを送るより面倒に感じさせる設計だと失敗します。
混乱を生む典型的なミスパターン
よくある問題と修正方法:
- カテゴリが多すぎる。 12個の近似オプションから選ばせると間違えて選ばれるか利用が避けられます。まずは5〜8の平易なカテゴリにして、パターンが確認できてから増やす。
- 最初から全部聞くフォーム。 長いフォームは敬遠され、必要な詳細も取り逃がします。初画面は短くし、条件付き質問で必要なときだけ追加項目を出す。
- 人にルーティングしている。 すべての「アクセス」を Jordan に流すと、Jordan が不在だと止まります。まずはキューやチームに送り、トリアージで担当者を決める。
- 現実と合っていないステータス。 「進行中」が実は承認待ちやベンダー待ちを意味していると役に立ちません。実際の待ちを表すステータスを使う。
- 緊急の定義がない。 「緊急」にルールがないと何でも緊急になります。例や影響(セキュリティリスク、収益損失、多数のユーザーがブロックされる等)で定義し、期限と理由を要求する。
短い現実チェック:依頼者が繰り返しフォローアップしてくるなら、ステータスが曖昧か受付フォームが進めるための一つの重要な情報を取り逃がしていることが多いです。
AppMaster のようなノーコードツールで作る場合でも同じルールが当てはまります:カテゴリは分かりやすく、フォームは適応的に、ステータスは実際の待ちポイントを反映するようにモデル化してください。
クイックチェックリストと実用的な次の一歩
公開前に明確さと一貫性を最終確認してください。機能不足で失敗することは稀で、多くはルールが曖昧、カテゴリが重複、依頼者に次に何が起きるか予測させられないことが原因です。
ローンチチェックリスト(30分で確認すること)
実際の依頼者2〜3人と各デリバリーチームから1名を交えて次を確認します:
- カテゴリは少なく、見分けやすいか。10秒以内に選べないなら統合か名前の変更を。
- 各カテゴリを一文で定義し、1つの例を付ける。チャットで使われる言葉をそのまま使う。
- 各カテゴリに明確な担当者とバックアップを割り当てる。承認経路を一つにまとめ、誰が何を承認できるかを書いておく。
- デフォルトでフォームは短くする。まずは少数の必須項目にし、適用される場合だけ追加質問を表示する。
- ステータスを標準化し意味を定義する。「進行中」が時々「承認待ち」を意味するなら名称を変えるか分割する。
簡単なテスト:最近のアドホックな依頼5件を取り出し、それぞれがカテゴリ、フォーム、担当者、予測可能なステータス経路にきれいにマップできるか確認してください。
実務的な次の一歩(実装に移すために)
高頻度の領域(オンボーディング、アクセス依頼、レポートなど)を一つ選び、1週間以内に初版を公開します。
1ページ仕様を書きます(カテゴリ、必須フィールド、ルーティングルール、承認、ステータス定義)。応答期待を設定します:誰がいつ認知し、いつまでに何が完了と見なすかを決めます。受付とワークフローを一つの内部アプリとして構築し、依頼・ルーティング・ステータスを一元化します。まずは基本的なレポーティングを入れ、カテゴリ別の依頼数、初回応答までの時間、クローズまでの時間を数えます。
フォームやルールを頻繁に変える見込みがあるなら、AppMaster(appmaster.io)のようなツールでカタログを作ると、ワークフローロジックを更新してアプリを再生成できるため、フルエンジニアリングサイクルを待たずに迅速に改善できます。
よくある質問
アドホックな依頼は速そうに見えますが、明確さが必要になったときに破綻します。カタログがあれば、すべての依頼に一つの居場所、担当者、ステータス、履歴が付き、DMで作業が消えたり更新を追いかける必要がなくなります。
利用者が数秒で選べるように小さく始めましょう。利用者が迷ったり間違えて選ぶならカテゴリが似すぎているか専門的すぎます。まずは統合・名称変更を検討してください。
チャットやメールで人々が実際に使っている言葉を使い、内部用語は避けましょう。非専門家が考え直さずに選べる名前が理想です。
すべての依頼に共通の短い必須フィールドを用意してトリアージを揃え、そこから各カテゴリ特有の少数の質問を追加します。条件付きロジックで利用者に関係ない質問は表示しないようにします。
依頼を曖昧に差し戻さないでください。代わりに「依頼者待ち」など明確な待ちステータスに移し、何が必要かを一つだけ具体的に尋ねて、解除方法を明示します。
「緊急」を一文で定義し、代替策がないことで業務が停止している場合など具体的な条件に結び付けます。誰が緊急にできるかを制限し、理由を必須にしてサービス時間内の対応期待を決めます。
リスクに見合った最小限の承認で予測可能にします。カテゴリごとに一貫した承認マップを作り、低リスク・低コストのものは自動承認にして無駄な待ちをなくします。
現実の作業の流れに合う少数のステータスを使い、各ステータスに入る・出る条件を定義します。依頼者は常に現在のステータス、担当者、次のアクション、最終更新時間が見られるようにします。
週次で見られる指標を選びます。特に初回応答時間、担当者が割り当てられるまでの時間、再オープン率を重視し、簡単な満足度評価を組み合わせて数値だけでは掴めない問題を補います。
はい。フォーム、ルーティング、承認、依頼者ポータルを一つの社内アプリで構築したい場合に適しています。AppMaster はビジュアルツールでワークフローをモデル化でき、パイロット後の改善を素早く反映できます。


