顧客向け書類収集ポータル: 実践的な設定ガイド
わかりやすいファイル依頼、安全なアップロード、リマインダー、シンプルなステータス管理を備えた顧客向け書類収集ポータルの設定方法を解説します。

書類の依頼が滞る理由
メールは添付ファイルが1つだけなら便利です。しかし、顧客が数日にわたって税務書類、本人確認書類、署名済み契約書、関連資料を送る必要があると、うまく機能しません。長いスレッドの中で依頼が埋もれ、顧客が別の版をアップロードし、どちらもまだ対応が必要な項目を把握できなくなります。
共有フォルダーにも別の問題があります。ファイルは保存できますが、誰がどのファイルをアップロードするのか、なぜチームが必要としているのか、いつまでに必要なのかを説明することはほとんどありません。顧客は大量のフォルダーを見て、何も追加せずにためらうかもしれません。その間に、あるチームメンバーは別のメンバーがすでに確認したと思い込むこともあります。
こうした不確かさが実際の作業を遅らせます。オンボーディングチームは本人確認がなければアカウントを作成できません。経理チームは適切なフォームがなければ支払いを承認できません。サービスチームは、顧客が送ったと思っている書類を待つ間、案件を止めることがあります。
顧客向け書類収集ポータルがあれば、すべての依頼に明確な場所を用意できます。顧客には、依頼された項目の短いリスト、わかりやすい指示、アップロード欄、期限が表示されます。アップロード後は、チームがファイルを受け取ったか、レビューや差し替えが必要かを確認できます。
スタッフには、さらに詳しい情報が必要です。各リクエストのステータス、フォローアップの担当者、リマインダーと返信の履歴を確認できるようにします。たとえば顧客が期限切れの保険証明書をアップロードした場合、レビュアーは「再送してください」と曖昧なメールを送る代わりに、「更新が必要」とマークできます。
便利なポータルは推測に頼る状態をなくし、共有記録を作ります。メッセージを探し回らなくても、全員が次の4つの質問に答えられるべきです。
- まだ必要なファイルは何か
- 誰が提出するのか
- 期限はいつか
- 最後のフォローアップ後に何が起きたか
ノーコードの顧客ポータルなら、これらの答えを1か所にまとめ、顧客がより安心してプライベートにファイルをアップロードできる環境を提供できます。
関係する書類と担当者を整理する
ポータルは、リクエストの一覧がチームの日々の業務に合っているときに最も役立ちます。まず、写真付き身分証明書、署名済みフォーム、請求書、銀行取引明細書、税務記録、契約書、住所証明など、頻繁に依頼するファイルを洗い出します。顧客が理解できる名称を使いましょう。「締結済み業務委託関連書類」よりも「署名済みサービス契約書」のほうが明確です。
画面を作る前に、提出のタイミングで書類を分けます。新規顧客には本人確認書類と契約書を一度だけ求めることがあります。一方、既存顧客には毎月の請求書、毎年の保険証明書、住所変更後の新しい住所証明を求めるかもしれません。長いチェックリストを1つだけ作ると、定期的な依頼を見落としやすくなります。
すべてのリクエストに担当者を置く
各項目には、処理を前に進める責任者が1人必要です。通常、ファイルをアップロードするのは顧客ですが、内容がそろっていて読みやすいかを確認するのはチームの誰かです。同じアカウントを複数のスタッフが担当する場合は、役割または氏名でレビュアーを割り当てます。
各リクエストには、書類名、受け付けられる内容の短い説明、1回だけ提出するのか定期提出なのか、期限、顧客の連絡先、アップロードを確認するスタッフを記録します。定期的な項目では、次回の依頼がいつ発生するかも記録します。
担当者のいない期限は、新しいメールスレッドを生みがちです。顧客の連絡担当者が変わったら、以前の担当者に紐づいたままにせず、ポータルの記録を更新します。
「完了」の条件を決める
アップロードすれば、常にリクエストを閉じられるとは限りません。ぼやけた身分証明書の画像、署名のないフォーム、情報が不足した請求書には、まだ対応が必要です。「リクエスト済み」「アップロード済み」「要修正」「承認済み」「期限超過」など、シンプルなステータスを使いましょう。レビュアーがファイルを差し戻したときは、顧客が次にすることと短いメモを表示します。たとえば「署名のあるページをアップロードしてください」と伝えます。
月次の記録を集める会計事務所なら、顧客の経理担当者に毎月5営業日までに売上請求書をアップロードしてもらい、スタッフの会計担当者が8日までに確認する、といった流れを作れます。会計担当者がファイルを承認するまでリクエストは開いたままなので、顧客とチームは同じステータスを確認できます。
AppMasterでは、顧客、リクエスト、アップロード、期限、レビュー状況のデータモデルを使って、このワークフローを構築できます。ビジュアルなビジネスプロセスエディターで、アップロードされたファイルを担当レビュアーに送り、差し替えが必要になったら顧客に通知できます。これにより、多数のアカウントに対する繰り返しの依頼も明確に管理できます。
ファイルを非公開に保つアクセスを設定する
アカウントを作成したら、各組織をすぐに分離します。ある金融機関の顧客が、別の顧客のチェックリスト、ファイル名、コメント、進捗を見られてはいけません。組織ごとに専用のワークスペースを用意し、ユーザーをそのワークスペースだけに接続します。
リクエストの表示、ファイルのアップロード、書類のダウンロードには、必ずサインインを求めます。メールの添付ファイルは使い慣れていますが、転送された時点で管理が難しくなります。ポータルなら顧客が戻る場所を1つにでき、チームはアクセス履歴を保持できます。
業務に合った役割を設定します。
- 顧客は自分のリクエストを見て、ファイルをアップロードし、誤ったアップロードを差し替えられる。
- リクエスト担当者は依頼を作成し、リマインダーを送り、完了状況を確認できる。
- レビュアーは提出された書類を開き、承認または差し戻しができる。
- 管理者は顧客アカウントとアクセスルールを管理できる。
- ファイルをダウンロードまたは完全に削除できる人は、少人数に限定する。
社内のすべてのユーザーに管理者権限を与えないでください。アカウントマネージャーはパスポートのコピーを依頼する必要があっても、削除権限までは必要ないかもしれません。レビュアーも、別の組織の書類を見ずにファイルを承認できるべきです。
顧客側で共有アカウントを使う場合のルールも決めます。同じ会社の3人が書類を集めるなら、それぞれが個別のサインインを使います。そうすれば、Mayaが税務フォームをアップロードしたか、Danielがリマインダーを開いたかを確認できます。共有パスワードでは履歴が消え、誰かが退職したときにも問題になります。
ノーコードの顧客ポータルでは、ユーザー、組織、リクエスト、ファイルを同じデータモデルで管理できるため、こうしたルールを設定しやすくなります。AppMasterでは、関係を視覚的に定義し、サインインしたユーザーの組織ごとに各リストを絞り込む画面を作れます。
実際の顧客を招待する前に、サンプルアカウントでアクセスをテストします。組織Aの顧客としてサインインし、組織Bが検索結果、通知、ダウンロードページに表示されないことを確認します。レビュアーと管理者としても同じテストを繰り返します。権限の誤りは、実際の書類が届く前のほうが簡単に修正できます。
わかりやすいリクエストチェックリストを作る
各項目に何を送るのかが正確に書かれていると、顧客は早く対応できます。「収入証明」だけのようなラベルは避けましょう。「最新の給与明細をアップロードしてください」と書き、必要なものを説明する一文を加えます。
すべてのリクエストに、アップロードするファイル、受け付ける形式、期限、混乱しやすい点を含めます。たとえば「署名済みサービス契約書(PDF)。署名したページをすべてアップロードしてください。スキャナーがなければ写真でも構いません」と書きます。
誤解されやすい書類だけに例を使います。短い例を示すだけで、口座明細書が必要なのに銀行カードの利用明細をアップロードする事態を防げます。例が多すぎると、簡単なチェックリストが実際より長く感じられます。
顧客が進めているプロセスに沿ってリクエストをグループ化します。法人のオンボーディングチェックリストなら、次のようになります。
- 会社登記書類
- 権限を持つ署名者全員の写真付き身分証明書
- 最近の事業所住所証明
- 記入済み税務フォーム
- 署名済みサービス契約書
各グループには「法人確認」や「初回面談の前に」のような平易な名前を付けます。顧客がどの項目が同じグループに属するのか、どれを後で対応できるのかを理解できるようにします。
顧客に伝わるステータス名を使います。「未開始」「アップロード済み」「レビュー待ち」「完了」は、社内用の参照番号よりわかりやすい表現です。チームがファイルを差し戻す場合は、リクエスト内で理由を説明します。「この画像では住所が確認できません。過去3か月以内の日付が入った明細書を、1ページ全体が見える状態でアップロードしてください」といった形です。
顧客が進捗を保存できるようにします。スマートフォンで始めたものの、書類が職場のパソコンにあることに気づき、後で戻ってくる人は少なくありません。ポータルは完了済みのアップロードを保持し、再度サインインしたときに残りの項目を表示する必要があります。
AppMasterでは、各リクエストを保存し、ステータスを記録し、顧客ごとに正しいチェックリストを表示するポータルを作れます。任意の項目と必須項目は分けて表示します。顧客に必須ファイルが5つ、任意ファイルが2つあると示せば、優先すべきものがわかります。
実際の提出を数件受けたら、チェックリストを見直します。顧客が同じ質問を繰り返したり、間違ったファイルをアップロードしたりするなら、別のリマインダーを追加する前にリクエストの文章を書き直します。
余分なメールなしで進捗を表示する
顧客はサインインした時点で、すべてのリクエストの現在の状態を確認できるべきです。シンプルなステータスがあれば、「ファイルは届きましたか」「まだ何が不足していますか」といったメッセージを減らせます。
チームのプロセスに合う少数のラベルを使います。
- リクエスト済み: 顧客がまだ書類を提出する必要がある。
- アップロード済み: 顧客はファイルを送ったが、チームはまだ確認していない。
- 要修正: ファイルが不完全、古い、または形式が違う。
- 承認済み: チームが書類を受け付けた。
未対応の項目はポータルの上部に置きます。完了したファイルは下部に置き、顧客が提出内容を確認できるようにします。ポータルを開いて数秒以内に、顧客が次にすべきことを理解できる状態が理想です。
各項目には、アップロード日、ファイル名、レビュアーのメモを含む短い履歴も必要です。レビュアーが銀行取引明細書を要修正とした場合、「3月分の明細書をアップロードしてください。現在のファイルは2月分までです」と書けます。具体的なメモがあれば、長いやり取りを防ぎ、顧客が次にすることも明確になります。
同じリクエストを複数の場所で管理しないでください。チームが更新内容をスプレッドシート、受信トレイ、共有チャットにコピーすると、記録はすぐに食い違います。ポータルには、各リクエストの現在のステータス、ファイル、メモ、期限を保存します。社内ではスタッフがステータスで絞り込めます。顧客には自分の項目だけを表示します。
ノーコードの顧客ポータルなら、これらの手順を1つの顧客レコードに接続できます。たとえば、コーディネーターがアップロード済みの税務フォームを承認済みに変更すると、顧客ポータルもすぐに更新されます。その案件で必要でない限り、別の確認メールを送る必要はありません。
ステータス名は平易で一貫したものにします。「アップロード済み」が、あるときは「レビュー中」、別のときは「承認済み」を意味すると、顧客は確認を求めることになります。明確なラベルと役立つメモがあれば、ポータルが最初に確認する場所になります。
顧客が行動できるリマインダーを計画する
リマインダーは、顧客が対応できる早さで届くと効果的です。期限を過ぎてからではなく、数日前に最初の通知を送ります。リクエスト名、期限、次の行動を含めます。たとえば「署名済み契約書と住所証明をアップロードしてください」と書きます。
メッセージは短くします。顧客が、まだ必要なファイルを確認するために古いメールスレッドを探す必要はありません。サインイン後にポータルで同じ未対応リストを表示できるため、メールでは明確な場所に戻るよう案内するだけで済みます。
リクエストの変化に合わせてリマインダーを変える
全員に同じリマインダーを送らないでください。5つのリクエストのうち2つを顧客がアップロード済みなら、感謝を伝え、残りの項目だけを示します。すでに対応を始めている顧客に「書類の期限があります」とだけ送ると、配慮がない印象になります。
自動メッセージなら、「身分証明書と税務フォームをアップロードいただきありがとうございます。金曜日までに銀行取引明細書が必要です」と書けます。先に届いたファイルを確認し、顧客に1つの作業だけを示せます。
各リクエストにシンプルなルールを設定します。
- 期限前に親しみやすいリマインダーを送る。
- 未対応の項目がある場合は期限当日にフォローアップする。
- まだ未対応のファイルだけを記載する。
- 顧客がリクエストを完了またはキャンセルしたら通知を停止する。
最後のルールが、顧客がすでに送ったファイルを再び求めるという大きなミスを防ぎます。スタッフは確認したファイルを、承認、差し戻し、不要のいずれかにすぐ更新します。
個別のフォローアップもできるようにする
自動化だけでは解決できない遅れもあります。顧客がリクエストを理解できない、書類にアクセスできない、またはもっと時間が必要な場合です。スタッフが顧客名、正確に不足しているファイル、妥当な新しい期限を含む個別メッセージを送れるようにします。
AppMasterでは、ビジュアルエディターでリクエストのステータス、期限、アップロード記録、通知ルールを使ったフローを構築できます。スタッフは個別のフォローアップを送る前に、誰が支援を必要としているかを確認できます。「3月分の明細書を送ってください。銀行アプリのスクリーンショットでも構いません」のようなメモは、別の自動リマインダーより早い返信につながることがあります。
例: 新規顧客のオンボーディング
会計事務所は、顧客向け書類収集ポータルを使ってオンボーディングを1か所にまとめられます。添付ファイルと追加質問を含む長いメールを送る代わりに、非公開のポータルを作り、適切なレビュアーにリクエスト一覧を割り当てます。
チェックリストには、政府発行の写真付き身分証明書、住所証明、過去3か月分の銀行取引明細書などを含めます。各リクエストで顧客が提出するものと、チームが受け付けるファイル形式を説明します。「空白のページを含め、すべてのページをアップロードしてください」と書けば、銀行取引明細書でよくある遅れを防げます。
顧客側の画面
顧客がサインインすると、3つの未完了リクエストが表示されます。パスポートをPDFでアップロードすると、その項目は「提出済み」に変わります。住所証明と銀行取引明細書は未完了のままです。
顧客はパスポートが届いたかを尋ねる必要がなく、会計担当者もメールで受領を確認する必要がありません。顧客は後で戻り、残りのファイルを同じチェックリストからアップロードできます。
シンプルな進捗表示は、次のようになります。
- パスポート: 提出済み
- 住所証明: 未完了
- 銀行取引明細書: 未完了
ポータルは未完了のリクエストと期限を記載したリマインダーを送れます。「金曜日までにあと2つの書類が必要です」と書けば、「書類を完了してください」より明確です。
レビューと承認の手順
レビュアーが提出されたパスポートを開くと、画像がぼやけて読めないことに気づきました。ステータスを「より鮮明なコピーが必要」に変更し、「氏名、生年月日、書類番号が読める写真またはスキャンをアップロードしてください」とメモを追加します。
顧客は変更されたステータスを確認し、ファイルを差し替えて再提出します。新しいコピーを確認したレビュアーが承認すると、両者が現在の状態を確認できます。そのため、事務所がどの版を使うのか推測する必要がありません。
顧客が住所証明と銀行取引明細書をアップロードすると、レビュアーは各項目を承認します。ポータルはチェックリストを完了にし、オンボーディングチームに通知します。スタッフは顧客のアカウントを設定したり、最初の契約書類を準備したりできます。
ノーコードの顧客ポータルなら、顧客用アクセス、リクエストのステータス、アップロード欄、レビュアーのメモ、自動リマインダーを分けて、このフローを構築できます。AppMasterは、次に何をすべきかわからない共有フォルダーではなく、これらの手順の背後にあるビジネスロジックを含む完全なアプリケーションをサポートします。
混乱を招く間違い
ポータルは、やり取りを別の画面に移すのではなく、減らすべきです。どのファイルを送るのか、どこに送るのか、いつまでなのかが曖昧なとき、混乱が始まります。
「財務書類をアップロードしてください」のような広い依頼は避けます。顧客が銀行取引明細書を送って税務フォームを忘れたり、間違って前年のファイルをアップロードしたりする可能性があります。各リクエストには、平易な名前、短い指示、必要に応じたファイル形式、期限を含めます。たとえば「2024年の署名済み確定申告書をPDFで5月15日までにアップロードしてください」と書きます。
重複したリクエストも問題になります。2人のスタッフが同じファイルを依頼したり、顧客が書類をアップロードしたのにチェックリストでは不足のままになったりします。各項目に担当者とステータスを1つずつ設定します。リクエストを作成する前に、スタッフは既存の顧客記録を確認します。
アクセス範囲を狭く保つ
すべての従業員にすべての顧客フォルダーへのアクセスを与えると便利に見えます。しかし、業務に不要なファイルまで見えてしまいます。役割と顧客アカウントで権限を設定します。サポート担当者はファイルが届いたかだけを知ればよく、会計担当者は書類そのものを開く必要があるかもしれません。
AppMasterで構築したノーコードポータルなら、顧客用とスタッフ用の画面を分け、ビジネスルールで各書類を表示、アップロード、承認できる人を制御できます。顧客画面はシンプルにします。顧客に必要なのは、自分のリクエスト、提出済みファイル、期限、メッセージだけです。
ポータルを最新の記録にする
リマインダーメールは、ポータルと内容が一致しているときだけ役立ちます。「3つのファイルが期限超過です」というメールを受け取ったのに、ポータルには未完了のリクエストが1つしかないと、顧客はどちらを信じればよいかわかりません。スタッフが毎日使う同じリクエストステータスからリマインダーを送ります。
顧客がファイルをアップロードするか、スタッフがリクエストを閉じたら、すぐにリマインダーを停止します。スタッフがファイルを差し戻した場合は、ステータスを更新し、修正方法を説明します。「身分証明書の画像がぼやけています。表面と裏面の鮮明な写真をアップロードしてください」と書けば、顧客が完了できる作業になります。
スタッフには期限超過を直接確認できる画面も必要です。不足項目を見つけるためにメールスレッド、ダウンロードフォルダー、メモを探させてはいけません。顧客名、未提出の書類、期限、担当スタッフ、最新のリマインダーを1つのリストに表示します。これにより、スタッフはすぐにフォローアップでき、2人が同じ顧客に連絡することも防げます。
顧客を招待する前の簡単な確認
最初の招待を送る前に、顧客とスタッフの両方としてポータルをテストします。短いテストで、単純なファイル依頼が新たなメールスレッドになる問題を見つけられます。
まずプライバシーを確認します。2つのテスト顧客アカウントを作り、それぞれに異なるリクエスト一覧を与えます。各ユーザーとしてサインインし、一方のアカウントがもう一方のファイル、書類名、メモ、進捗を見られないことを確認します。スタッフのアクセスを制限するプロセスなら、担当顧客だけが表示されることも確認します。
スマートフォンとパソコンで安全な顧客ファイルアップロードをテストします。多くの顧客は書類を撮影したり、モバイル端末からファイルをアップロードしたりします。アップロードボタンを見つけやすいこと、アップロード後にステータスが変わること、ファイル形式やサイズが受け付けられないときに明確なメッセージが出ることを確認します。
最初から最後までサンプルワークフローを実行します。1人のスタッフにテスト用の税務フォームをアップロードしてもらい、別のスタッフが確認します。レビュアーはファイルを承認し、平易なメモを付けて差し戻し、差し替えを依頼できるべきです。顧客には、何をすべきかが正確に表示される必要があります。
リマインダーも同じように丁寧に確認します。スケジュール、メッセージ、顧客がリクエストを完了した後に通知を停止するルールを確認します。承認後にリマインダーが届くと、配慮がない印象になります。「ポータルを確認してください」という曖昧な促しではなく、「5月12日までに署名済み契約書をアップロードしてください」のように具体的な作業を示します。
公開前にスタッフダッシュボードを開き、期限超過のリクエストで絞り込みます。すべてのレコードを開かなくても、顧客名、不足項目、期限、現在のステータスが表示されるべきです。
招待前に次の項目を確認します。
- 各テスト顧客には、自分のリクエストとファイルだけが表示される。
- 最近のスマートフォンとデスクトップブラウザーでアップロードできる。
- レビュアーがファイルを承認または差し戻し、明確なメモを付けられる。
- 顧客がリクエストを完了するかスタッフが閉じると、リマインダーが停止する。
- ダッシュボードで期限超過の作業を簡単に見つけられる。
AppMasterでノーコードの顧客ポータルを構築する場合は、エディターだけでなく、アプリを公開した後の完全な経路もテストします。顧客とチームが実際に使う端末とアカウント権限を使ってください。実際の書類が届く前に、わかりにくいラベルや不要な手順を修正します。
ポータルの次のステップを決める
新しいアカウントの本人確認書類や、月次レビューの請求書を集めるなど、チームがすでに繰り返している1つのプロセスから始めます。最初の版は、少数の顧客でスタッフがテストできる規模に抑えます。
誰が依頼を送り、誰が各ファイルを確認し、書類が不足または差し戻しになったときに何が起きるのかを決めます。使われない画面でいっぱいのポータルではなく、実際に使える出発点になります。
最初のリクエストをユーザーとテストする
顧客とレビュアーにプロセスを完了してもらい、感想を聞きます。顧客からは、リクエスト一覧がわかりやすいか、アップロード指示が明確かを確認できます。レビュアーからは、わかりにくいファイル名、不足しているステータス情報、頻度が高すぎるリマインダーについて意見を得られます。
顧客がどの項目で最も迷ったか、残りのアップロード項目を確認できたか、レビュアーが注意の必要なファイルを把握できたか、リマインダーのタイミングが役立ったかに注目します。その回答を使って、ラベル、期限、通知を調整します。短い試験運用で、顧客がPDFの代わりに写真をアップロードしたり、2人のスタッフが同じファイルを確認したりするなど、会議では見落としやすい問題が見つかります。
基本が安定してから関連作業を追加する
最初のワークフローが安定したら、手作業のフォローアップを減らす関連タスクを追加します。受付フォームから顧客レコードを作成できます。承認が完了したらマネージャーに通知できます。顧客が期限を過ぎたら、社内タスクでスタッフを割り当てられます。
AppMasterでは、データモデル、ビジネスプロセス、Web画面、ネイティブモバイルアプリを使ってノーコードの顧客ポータルを作成できます。PostgreSQLで書類レコードをモデル化し、アップロードとレビューのルールを設定し、顧客ごとに自分のファイルだけへのアクセスを提供できます。要件が変わったときは、古い変更を残したままにせず、AppMasterがアプリケーションコードを再生成します。
まず1つのリクエストフローを動かし、少人数の顧客を招待して、フィードバックをもとに改善します。その後、スタッフがまだメールやスプレッドシートで処理している次のワークフローを追加します。
よくある質問
顧客が複数のファイルを時間をかけて送信し、チームがそれぞれを確認する必要がある場合は、ポータルが便利です。リクエスト、アップロード、期限、メモ、現在のステータスを、分散したメールスレッドではなく1つの共有記録にまとめられます。
書類ごとに1つのリクエストを作り、平易な指示を書きます。顧客がアップロードするもの、受け付ける形式、期限、全ページを含める必要があるかどうかなど、混乱しやすい点も記載します。
「リクエスト済み」「アップロード済み」「要修正」「承認済み」「期限超過」を分けて使います。スタッフが、ファイルが読みやすく、最新で、完全であることを確認するまで、アップロードされた書類のリクエストは完了にしません。
各リクエストに、フォローアップを担当するスタッフを1人、ファイルを確認するレビュアーを1人割り当てます。顧客が書類をアップロードし、スタッフがステータスを更新して問題点を明確に説明します。
顧客組織ごとに専用のワークスペースを用意し、個別のサインインを必須にします。サインインしたユーザーの組織に応じてリクエスト、ファイル、コメント、通知を絞り込み、別の顧客の記録を見られないようにします。
顧客に修正内容がわかる具体的なメモを表示します。たとえば、正しい月の全ページの明細書や、署名ページが見える鮮明な写真を依頼します。
最初のリマインダーは期限の数日前に送り、未完了の項目があれば期限当日にフォローアップします。不足している書類だけを名前で示し、顧客がアップロードするかスタッフがリクエストを完了したら、すぐにリマインダーを停止します。
未対応の項目を最初に表示し、各リクエストの横に明確なステータスと期限を置きます。提出済み、承認済みのファイルはページ下部で確認できるようにして、顧客がすでに送ったものを確認できるようにします。
顧客のサンプルアカウントを2つ、レビュアーアカウントと管理者アカウントを1つずつ用意してテストします。スマートフォンとパソコンでアップロードできること、却下されたファイルに明確なメモが表示されること、各アカウントが必要な記録だけを見られることを確認します。
オンボーディングで身分証明書と住所証明を集めるなど、繰り返し行うワークフローを1つ選んで始めます。AppMasterでは、顧客、リクエスト、アップロード、レビュー用のデータモデルを作成し、通知と承認のためのビジュアルなビジネスプロセスを追加できます。


